なぜ資産運用なのか 2007 12 29

 インフレは、お金(現金)の価値を減少させます。
つまり、極端なことを言えば、みんな貧乏になるのです。
 私が子供の頃、ジャムパン(菓子パン)は、1個15円でした。
今、ジャムパンは、いくらでしょうか?
 ここでは、ジャムパンの価格上昇よりも、
100円硬貨の価値に注目しましょう。
 昔は、100円硬貨1枚で、ジャムパン6個買うことができたのです。
今、ジャムパンは、100円硬貨1枚では買うことができないでしょう。
それほど100円硬貨の価値は、下落してしまったのです。
 しかし、多くの人は、こう言うかもしれません。
「今、日本は、豊かで、モノがあふれていて、ちっとも貧しくない」と。
 なぜか。
それは、給料も右肩上がりに上昇してきたからです。
金利も、昔は、定期預金の金利が5%ぐらいあったのです。
(5%が、自然金利かもしれません)
そして、不動産価格も、同じように右肩上がりに上昇してきたのです。
 つまり、ジャムパンの価格も上がったけれど、
それ以上に、給料も資産価格も上昇したのです。
だから、インフレになっても、みんな貧乏にはならなかったのです。
 さて、2007年の現代。
十数年ぶりに、マヨネーズの小売価格が上がったのを契機として、
いっせいに、身近な食料品の値上げが相次いだと思います。
まるでダムが決壊したように、値上げラッシュでしょう。
 しかし、給料は、どうでしょうか。
かすかに、賃上げという言葉が聞こえるような気がします。
金利は、相変わらず、超低空飛行のままです。
(サラリーマンの所得といえる給与所得と利子所得は、さびしい限りです)
不動産価格も、都心は上がりましたが、地方では、相変わらず、超低空飛行のままです。
 このままでは、何もしなければ、みんな「ジリ貧」となってしまいます。
そこで、給与所得も利子所得も期待できないならば、資産運用を考えざるを得ないのです。
資産運用というと、難しく聞こえますが、
簡単に言えば、「お金に働いてもらう」ということです。
一家の大黒柱という発想でいくと、場合によっては、お父さんが苦しくなってしまいます。
そこで、一家の働き手は、「お父さん」と「お金」という二本立てにすべきです。
「お金」を貯めるというよりも、「お金」にも働いてもらうという発想です。
 さて、最近では、格差社会という言葉をよく聞きますが、
今の格差社会は、まだ序の口です。
実は、本当の格差社会は、これから始まるのです。
 まず、「資産運用をしなかった人」と「資産運用をした人」との格差社会。
次に「下手な資産運用をした人」と「上手な資産運用をした人」との格差社会。
 これから来る格差社会は、大きなものになる可能性があります。
「2007年頃に言われた格差社会とは、誤差の範囲内だった」というぐらいになるかもしれません。
 もう一度書きます。
私が子供の頃、ジャムパン(菓子パン)は、1個15円でした。
この頃は、100円硬貨というと、大変価値あるもので、みんな大事に持っていました。





















































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